当科における年間の組織診は約6,100件、細胞診は約6,800件、術中迅速診断は180件、病理解剖は10件以下です。そのうち、他院からの紹介で持ち込まれる標本は、組織診が40件、細胞診が10件ほどあります。
病理診断結果までの時間は、通常時、他院からの生検持ち込み標本は当日から翌日、院内での生検では翌日から3日後にかけて、手術検体では検体の大きさにもよりますが、2日後から1週間程度、細胞診は1、2日後におよそ報告しています。
組織診、細胞診の通常染色の他、一般的な特殊染色及び免疫染色により診断を行っており、希な免疫染色は外注、遺伝子検査等は各科から外注となっており、通常よりも1から2週間の時間を要します。
当院では専門病理医はひとりですので、診断の精度を維持するために、市立豊中病院など大阪府下・兵庫県下の公立病院の病理医と定期的にカンファレンスを行い、高い診断精度を維持するよう努めています。
年間の組織診は外科系と内科系で3:2ほどの比率で、外科系では胃、大腸主体の消化器外科の年間700件ほどの病理診断を筆頭に、産婦人科、形成外科、皮膚科、泌尿器科、乳腺・内分泌外科、歯科・歯科口腔外科、耳鼻いんこう科と続き、内科系では消化器内科の約2,100件が9割を占め、呼吸器内科、血液内科、腎臓内科と続きます。
外科では胃がん、大腸がん、乳がんが多くを占め、皮膚科・形成外科では皮膚がんを初めとする皮膚、軟部の良性・悪性腫瘍、その他多彩な皮膚炎を診断しています。泌尿器科では前立腺生検、膀胱TUR及び生検が多くを占め、産婦人科では子宮頚部領域が多くを占めます。
内科系では消化管生検が圧倒的に多く、その他に肺、腎、リンパ節生検などが続きます。
H26年 | H27年 | H28年 | H29年 | H30年 | R1年 | R2年 | R3年 | R4年 | |
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組織診 | 4,696 | 4,992 | 5,030 | 5,553 | 5,576 | 6,447 | 5,908 | 6,145 | 6,104 |
細胞診 | 5,971 | 5,930 | 6,458 | 6,418 | 6,419 | 6,393 | 6,364 | 6,925 | 6,841 |
合計 | 10,667 | 10,922 | 11,488 | 11,971 | 12,195 | 12,840 | 12,272 | 13,070 | 12,945 |
病理診断科では、他院から紹介頂いた患者さまの治療に際し、病理診断が関わる場合は、原則として他院で診断された病理組織をダブルチェックさせて頂いてます。
先生方から当院の当該科へ紹介頂ける際には、主病変に関わる病理組織標本を共にするようにお願いいたします。
・日本病理学会病理専門医制度研修登録施設
・日本臨床細胞学会認定施設
名前 | 役職 | 専門・担当 | 資格・認定・所属学会等 | スタッフ画像 |
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大橋 寛嗣 (おおはし ひろし) |
病理診断科部長 | 病理組織診断 細胞診診断 病理解剖 |
日本病理学会 病理専門医 日本病理学会 病理専門医研修指導医 日本臨床細胞学会 細胞診専門医 |
|
千田 郁実 (せんだ あやみ) |
専攻医 | 緩和ケア研修会 修了 |
診療科・部門
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消化器内科
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呼吸器内科
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