過去に症状を認めて摂取を控えていたり、血液検査の数値が上昇していたりすることなどを理由に未摂取である食物などについて、毎週火曜日に日帰り入院で食物経口負荷試験を実施しています。
当院では食物経口負荷試験を年間40件程度、実施しています。2020年は、コロナ禍で若干件数が減少しましたが、36件の食物経口負荷試験を実施しました。約半数は鶏卵アレルギーの方でした。基本的にはどのような食物 であってもご希望があれば試験を実施しています。
食物経口負荷試験は、基本的に漸増負荷法で30分ごとに4~5回の負荷を行っていますが、患者さまの症状や経過に応じてアレンジしています。
2020年に試験を実施した食物、また、実施した方の年齢は以下の通りです。
負荷した食物
年齢
まずは小児科外来を受診していただき、食物経口負荷試験の内容や実施日を相談して予約を取っていただきます。夏期休暇などの長期休暇中は希望者が多いので、その期間に実施を希望される場合は、早めの受診をお勧めします。
なお、ゆでたまごやうどん、牛乳など、主立った食品は当院の栄養管理科で用意します。用意できない食品は、お持ちしていただきます。
入院のスケジュール
午前8時30分 | 体調に問題がないか、外来にて診察します。 |
午前9時30分頃 | 病棟で食物経口負荷試験を実施します。 症状を認めれば中断して治療を行います。 |
正午頃 | 昼食です。患者さまの食物アレルギーに応じて用意されます。 |
午後1時~午後2時頃 | アレルギー症状の有無など経過を観察しながら、今後の食物摂取の方 針について説明します。 |
午後2時~午後3時頃 | 症状がなく、入院費用の精算が完了したら退院です。
症状が持続している場合は、1泊していただく場合があります。 |
乳幼児の患者さまがリラックスして試験を実施できるように、プレイルームを使用しており、大変ご 好評をいただいております。ただし、コロナ禍を受け、感染防止対策のため遊具はあまり置いていない ので持参していただいています。また、試験中は他の患者さまには利用を遠慮していただいています。
(病室も用意しています。)
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