内科系、外科系より依頼のある病理診断は組織診、細胞診共におよそ年間で6000件ほど診断しています。術中迅速診断は年間200件ほど、病理解剖は年間10例ほど行っています。主に悪性腫瘍の症例についてのカンファレンスを各診療科と週1回ずつ行っている他、悪性腫瘍の切り出しについては週2回、外科医と共に行っています。
常勤病理医は1人の為、応援病理医を招聘することにより、一定症例数のダブルチェック体制を確立している他、北摂近隣病院の病理医が集まる週1回の検討会に参加することにより、診断精度の維持を行っています。
研修医が病理診断科で研修を行う際は、原則的に、切り出し、迅速診断を全例担当し、標本診断は、後の志望科によってバランスをとりながら診断してもらい、病理医とのダブルチェックにより電子カルテに報告されます。
市立池田病院の病理診断科は、大阪大学大学院医学系研究科 病態病理学講座の連携施設であり、同大学の附属病院を基幹施設として、基幹施設や各々の連携施設にて修練を積み、より高度な病理診断ができることを目指します。
日本病理学会研修登録施設
日本臨床細胞学会施設認定
病理診断の仕事に置いては、およそ卒後5年で病理学会の専門医試験に臨み、その後、臨床細胞学会の専門医を目指すことが一般的です。通常の業務においては組織診と細胞診は、同列、平行して行われ、日々の研修により、組織診の診断能力向上と共に細胞診の実力向上を目指すことができます。
当院は300床台の中規模病院ながら、組織診、細胞診ともに年間6千件近くの症例があり、決して少なくありません。また、基幹病院である大学病院の症例の様な希有な症例に出会う頻度はそれほど多くはなくとも、診療科の極端な偏りもない為、市中病院として広く症例を経験することができます。学会発表や論文作成を行うにしても、その元となる症例は豊富だと考えます。各診療科のスタッフとの距離感が短く、連絡をとりやすく仕事がしやすいのも、この病院の規模ならではの利点と思います。
各科プログラム
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