精神科(さわ病院)・地域医療 研修内容

1.さわ病院の概要について

当院は大阪府豊中市内にあって1953年設立の中規模クラスの都市型精神科病院であり、大阪府下の精神科救急および精神障害者の社会復帰活動に精力的に取り組んでおり、その分野では大阪府だけでなく日本の精神科医療を常にリードしてきた。
しかし、日本の精神科医療の現状を考えると、まだまだ問題山積の状態であり、我々は今後の精神科医療をあるべき姿に推し進めていくために何が必要かを模索し時にその困難さに苦悩してきた。
今回、医師免許を取得したばかりのすべての若き研修医諸君が、精神科医療の現状を身を持って経験、研修する機会を得たことは我々にとっても大きな喜びでもある。

設立 1953年9月1日
診療科目 精神科、神経科、内科、外科、歯科
(なお臨床研修指定を受けているのは協力型病院の精神科のみである。)
精神科常勤医 24名(精神保健指定医11名・指導医10名)
定床 505床(内、精神保健福祉法指定病床20床)
精神科一般病棟(15:1)5病棟391 床
精神科救急病棟(精神科救急入院料)2病棟114床
承認施設 大阪府精神科緊急・応急・救急入院指定病院、精神科デイケア施設4単位
精神科ナイト・ケア施設、精神科デイ・ナイト・ケア施設、在宅介護支援センター
大阪府老人性認知症センター事業実施24時間体制、重度認知症デイ・ケア施設
訪問看護ステーション、在宅介護支援事業、指定居宅在宅サービス提供事業
豊中市在宅給食サービス事業、豊中市精神障害者地域生活支援事業地域生活支援センター
精神障害者地域生活援助事業グループホーム11軒
精神障害者通所授産施設、精神障害者福祉工場
併設 ほくとクリニック、北斗会看護専門学校
認定 日本医療機能評価機構(病院機能評価、精神科病院Ver.4.0更新)
ISO9001:2000(Certificate No.AJA02/5140)
ISO14001:2004(Certificate No.AJA02/5166)

2. さわ病院における2ヶ月臨床研修プログラムについて

1.経験する疾患・病態

統合失調症(精神分裂病)、気分障害(うつ病、躁うつ病)、認知症の各典型的な症例を自ら入院主治医として受け持ち(指導医の指導の下)レポートを作成する(研修プログラムとして必須)。

身体表現性障害、ストレス関連障害の典型的な症例を入院または外来主治医として受け持ち(指導医の指導の元)経験する。

余裕があれば症状精神病、アルコール依存症、不安障害(パニック症候群)、薬物依存、児童思春期精神障害を経験する。

余裕があれば精神科救急疾患を経験する(急性期治療病棟入院から退院までの治療経過についてレポートを作成する)。

余裕があれば慢性病棟の長期入院患者を受け持ち、退院や社会復帰に向けて問題点を整理しレポートを作成する。

2.クルズス(2ヶ月間で計16回の以下のクルズスを受ける)

1.精神医学概論 2.精神医学的面接 3.コンサルテーション・リエゾン精神医学概論  4.精神保健福祉法 5.統合失調症 6.気分障害 7.不安障害(パニック症候群)およびストレス関連障害 8.睡眠障害 9.各種認知症疾患と器質性精神障害 10.症状精神病 11.精神科薬物療法 12.精神障害者福祉と社会復帰活動 13.児童思春期精神障害 14.人格障害 15.アルコール・薬物依存症 16.精神科救急

3.経験する検査

心理検査1;人格検査(ロールシャッハテスト、MMPI、TAT、バウムテストなど)
心理検査2;知能テスト(WAIS-R、田中ビネー、コース立方体、長谷川式など)
脳波検査(通常脳波、誘発電位、脳波マッピングなど)
頭部画像診断(CT、MRI、MRA、Xe-CTなど)

4.経験する診察法

医療面接(初回面接技法、病歴聴取)
・再来患者の診察に陪席し精神科再来診察の指導を受ける。
・2ヶ月目からは自ら再来患者の診察をする。
・新来患者の予診をとり、病歴のとり方についてなど初診医の指導を受ける。
・初診医(指導医)の診察に陪席し診断、治療についての指導を受ける。
精神症状の把握と記載
・外来、入院患者の精神症状の把握と記載方法について(カルテの書き方など)指導を受ける。
・精神科領域における病名告知とインフォームド・コンセントについて指導を受け経験する。

5.経験する治療法

薬物療法;向精神薬療法の実際とその副作用および対処法についても経験する。
精神療法;支持的精神療法、心理社会療法(生活療法)、集団療法など
行動療法;その適応と方法について実践し指導を受ける
作業療法(OT、デイケアなど)、SST、電撃療法(ECT)など

6.その他

□.院内の以下の会議、会合、カンファレンスへの出席
医局会(毎週)、医局症例検討会(毎週)、認知症、病棟カンファレンス(随時)、急性期治療病棟45日カンファレンス(随時)、認知症治療病棟での1ヶ月カンファレンス(随時)、グループホーム会議(月2回)、各種院内委員会(人権委員会、事故防止対策委員会、感染防止対策委員会)などへの出席(それぞれ随時)
□.地域精神保健活動への参加
保健所、クリニック、往診、訪問看護など
□.精神保健鑑定陪席
□.社会復帰施設への研修と活動の参加
地域生活支援センター、福祉工場、通所授産施設、福祉ホーム、精神障害者グループホームなど

3.さわ病院における2ヶ月臨床研修プログラム予定(8週間)

A.初期臨床研修プログラム予定(1~4週)

午前午後
月曜日外来研修  1日1例
(初診患者→予診→診察陪席)
クルズス((1)~(4))
医局会、医局症例検討会
火曜日外来研修
(主に再来患者診察陪席)
病棟研修
水曜日
木曜日外来研修  1日1例
(初診患者→予診→診察陪席)
クルズス((5)~(8))
医局会、医局症例検討会
金曜日外来研修
(主に再来患者診察陪席)
病棟研修
脳波・画像診断研修
土曜日病棟研修1週間のまとめ
日曜日

B.中期臨床研修プログラム予定(5~8週)

午前午後夜間
月曜日外来研修  1日4~5例
(初診患者→診察陪席)
クルズス((9)~(12))
医局会、医局症例検討会
火曜日外来研修
(主に再来患者診察)
地域医療福祉総合センター(訪問看護など)精神科救急当直
水曜日
木曜日外来研修  1日4~5例
(初診患者→診察陪席)
クルズス((13)~(16))
心理テスト研修
金曜日外来研修
(主に再来患者診察)
認知症診察陪席
病棟研修
土曜日研修のまとめ
(発表と評価)
日曜日

4.公立種子島病院(院長:永嶋 智成)

鹿児島の中心都市鹿児島から100km南に浮かぶ温暖で空と海は青くすみわたり、山々は緑が美しく、唄に出てくるような情緒豊かな町に昭和57年に南種子町立診療所として開設して依頼、幾度かの規模拡大を行い、平成13年に南種子町と隣接町の中種子町で公立種子島病院組合を設立し、さらに平成16年4月には小高い町境に移転して種子島南部医療圏の中核病院になりました。
 地域住民の生命を守ることが自治体病院の使命であり、地域が求める医療を確保して地域の福祉向上に貢献し、地域住民が安心して暮らせる地域づくりを目指しております。
 
   病床数  ;  62床(一般病床60床・感染症病床2床)
   診療科  ;  内科,外科,小児科,循環器内科,心療内科,眼科,耳鼻咽喉科,
           消化器内科,消化器外科,皮膚科,整形外科,脳神経外科,
           リハビリテーション科
   患者数  ;  平成24年度 入院 478人/日
                  外来 188.7人/日

5. 医療法人永仁会 千里ペインクリニック(院長:松永 美佳子)

2004年6月の開院以来ペインクリニックと在宅ホスピスを専門に行ってきています。これまでペインクリニックでは、約1万人余の外来患者様を診させていただいており、在宅ホスピスでは、約860人余の患者さんのお宅に訪問しています。また、24年11月より、緩和ケアや痛みの治療を受ける患者さんのためのホスピス型賃貸マンション=「アマニカス」の運営も始めました。
 在宅ホスピスの訪問範囲は千里中央を中心として半径4~5km圏内で、月の訪問件数は約25件です。アマニカスの1階に当クリニックがあり、2・3階には、患者さんのためのお部屋が全18室あります。入居の対象となる疾患は、がん患者さん及び脊柱管狭窄症、ヘルニア、脊椎圧迫骨折、帯状疱疹などの急性期の痛み治療が必要な患者さんです。24時間365日の体制で緩和ケア専門医、看護師、心理療法士、介護スタッフが対応しています。

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072-751-2881