後期研修の3年間は専⾨医を取得する⼤切な時期であります。
平成30年から始まった専⾨医制度で19の基本領域からなる専⾨医制度が確⽴していますが、当院の外科(消化器外科、乳腺・内分泌外科・呼吸器外科)で専⾨医を取得するにはまず基幹病院が⼤阪⼤学医学部付属病院で池⽥病院が連携施設になる⼤阪⼤学外科専⾨研修プログラムでまず外科の専⾨医を取得することになります。
以下の表は外科専⾨医取得に必要な条件ですが、平成30年度の池⽥病院外科の⼿術実績では、消化器外科802例/年、乳腺・内分泌外科176例/年、呼吸器外科57例/年あり、最低⼿術件数、術者としての件数も難なくクリア可能です。3年間のうち1年間は⼤阪⼤学付属病院での研修になりますが、⼼臓・⼤⾎管など池⽥病院で経験できない症例をこなすことになります。受け持ち医(主治医)は希望するサブスペシャリティの患者を優先的にしてもらいますが、必ず指導医の先⽣を担当医として付ける⽅針です。業績についても⽇本外科学会、⽇本消化器外科学会、⽇本内視鏡外科学会をはじめ、これまでも後期研修医の⽅々に学会発表や論⽂発表の実績もあります。
外科専⾨医取得に必要な条件
1 診療経験
・最低⼿術経験数 350例
・術者として 120例
・消化管及び腹部内臓 50例
・乳腺 10例
・呼吸器 10例
・⼼臓・⼤⾎管 10例
・末梢⾎管(頭蓋内⾎管を除く) 10例
・頭頚部・体表・内分泌外科 10例
・各臓器の外傷(多発外傷を含む) 10例
・鏡視下⼿術(腹腔鏡、胸腔鏡を含む) 10例
・⼩児外科 10例
2 業績
修練施設での指導医のもと、筆頭者として適当と思われる学術集会または学術刊⾏物に研究発表または論⽂発表を⾏う。
卒後5年⽬で外科専⾨医を取得したあとは、サブスペシャリティをいずれに選ぶにしても、⼤阪⼤学およびその関連施設で修練し、それぞれの専⾨医コースから専⾨医、指導医の資格を取得することになります。外科系の専⾨医は、完全な屋根⽡⽅式で、後期研修の3年間は外科専⾨医を取得するためのカリキュラムをこなすことになります。
その後卒後6年⽬からの⼤学院や⼀般病院などでの研鑽や学会発表、論⽂発表を経験し、外科学会の指導医やサブスペシャリティの専⾨医や指導医の資格を取得することになります。しかし⼿術実績についてはNCD(National Clinical Database)に登録するので、後期研修での⼿術経験もサブスペシャリティの専⾨医取得の時にも申請することは可能です。
・⽇本外科学会関連施設
・⽇本消化器外科学会関連施設
・⽇本乳癌学会認定施設
外科の研修は⼿術や術後管理だけでなく、術前術後の化学療法や放射線治療など、またがん患者に対する緩和ケアなど習得する分野がかなり広範囲であり、⼀⼈前になるには時間がかかります。また緊急⼿術や患者の急変など朝早くから夜遅くまで仕事に追われることが⽇常になることがあります。しかしけっして⼀⼈ではありません。多くの仕事がチーム医療であり、上司や部下、また多職種の⽅々と⼀緒に仕事ができるやりがいのある仕事であると思っています。
幸い池⽥病院の外科は10⼈の専⾨医を有し、⼿術の症例も多く、質の⾼い医療を⽬指し、救急診療からがん診療まで数多くの症例が経験できます。外科を⽬指す、やる気のある若い研修⽣のみなさん奮って応募してください。
院⻑(消化器外科) 柴⽥邦隆
各科プログラム
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