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使命と活動

乳がん

乳癌雑感、少し述べさせていただきます。

まだまだ欧米の乳癌と日本の乳癌が同じとはとても思えない。
確かに、若い世代の体は大きくなってきたが。皮膚の色は違うし、眼の色も髪の色も。
同じ乳癌が出来るのが不思議だと思っているのは、私だけであろうか?
乳房の大きさは無論のこと、乳がんの頻度、発症年齢など、いろいろ。でも日本の乳癌も甘く見られない。4人に一人は、究極は亡くなられる。日本のほうが発症年齢が若い。40代とすれば、子育て、家庭、仕事、と人生のど真ん中。この時期に。

でも、感傷に浸ってはいられない。
甲状腺癌治療が手術を中心になるのに対して、乳癌は手術、放射線そして薬物と総合治療であり、対称的である。再発の頻度の高さも考慮すると、どこで治療を受けるのが一番良いであろうか?

私たちは、地域に根ざして、早期診断から、病理医による迅速診断、放射線治療は無論のこと、再発治療、癌専門看護師まで、患者さんと医療関係者が共闘して、癌に立ち向かう体制を構築しています。
市立池田病院の乳癌治療の全貌を紹介しましょう。

診断

乳腺専門外来のご紹介

市立池田病院では乳腺専門医を含むスタッフ3名がおり、皆様のお話しをじっくり伺い、症状・検査所見から、乳がんの検診・確定診断・手術・治療まで一緒になって取り組みたいと思っています。
乳腺専門外来は『火・水曜日 とも午前診』に実施をしております。
※火曜午後は予約のみです。
※緊急時には、これ以外でも対応はしております。

乳房自己検診の重要性について

マンモグラフィー検診の重要性がかまびすしく叫ばれているが、毎月の乳房の自己検診の必要性をいつも、診察の時に説明しています。

生理が終わって約1週間ぐらいたつと、乳房がもっとも柔らかくなり、検診をしやすくなります。閉経後の方は、毎月のお誕生日に乳房を触られることを勧めています。
あお向けに寝て、腕を90度にあげて、乳頭が天井に向くようにポジションをとり、乳房が外側に流れるようであれば、バスタオルを入れて、天井に向けます。乳頭を中心に、ちょうどお椀をふせたようなポジションにします。そして、反対側の指の腹で、眼を瞑り、触覚に神経を集中して、乳頭中心に撫で回します。内回りでも、外回りでも結構、隅なく乳房をさわる。パウダーをつけるともっとわかりやすいかもしれません。
毎月、習慣づければ、たとえ、乳腺がごつごつ全体的に触っても、自分の乳腺が変化してくれば2,3回触れば変化がわかるはずです。眼をつぶって神経を指先に集中して触ります。最後に眼を開けて、乳首をつまむ。乳頭からの分泌がないか。血性分泌があっても心配要らない。そのような人でも、癌は20%、たとえ、そうであっても極早期の、乳管内に留まっている可能性が高いのです。

しこりは、小豆までの大きさで見つけたい。小豆のように硬い。この大きさで見つかれば、たとえ、がん細胞が乳管を食い破って、乳管の外にがん細胞がでていても、治りきる可能性が非常に高いのです。乳管の外に、血管やリンパ管が待ち受けていても。

私は、月一度、寝間での横になっての自己検診を勧めています。
乳腺の解剖の絵をお見せして、その自己検診の理屈を理解していただいています。
勿論、お風呂などで、触るのも悪くありませんが。

自己検診、触診、マンモグラフィー、そして超音波。それぞれ得手不得手があります。相補って乳癌の早期発見を目指しています。でも基本は自己検診です。乳癌を理解してもらうためにも、重要であると考えています。

マンモグラフィー(乳房レントゲン撮影)について
マンモトーム装置

確かに、欧米では、乳癌の羅患率、死亡率が90年代からやや減少傾向に移った。
確かに、マンモグラフィーの役割は大きい。中でもレントゲンでしか判らない、しこりを触れない、微小石灰化像だけを認める、乳管内の極早期の乳癌が見つかってきた。

池田病院には、この極早期の乳癌病変の診断に対応するためマンモトーム装置が導入されています。
2方向からマンモグラフィーを撮り、目的とする微小石灰化の立体的な位置をコンピューターで計算し決めるのです。レントゲン撮影しながらこの場所へ生検針を進めていくつかの短冊状の組織を取ります。皮膚は針穴が残るだけです。

マンモトーム装置 説明



乳がんの発生の早期のミクロの世界、顕微鏡写真を載せましたので、ご覧下さい。

乳腺組織 乳腺組織 拡大

短冊状に切り取られた、乳腺組織です。
たくさん乳管が見えます。

拡大すると、微小石灰化が見えます。

ミルクを造り、乳頭へミルクを運ぶ乳管。この管をつくる細胞から、日本人の乳癌は、大部分出来てくるのです。マンモグラフィーを撮ると、この乳癌細胞が乳管の中で、右往左往して、カルシウム、石灰化を作ってくるタイプがある。これを早期で見つけてやろうという算段です。

超音波(エコーグラフィー)について

魚群探知機です。乳腺の。確かに、嚢造っている病変には、その威力甚大です。腫瘤が映れば、小さくとも、エコーを見ながら、針をいれて、細胞を取って来て調べることが出来ます。
池田病院には、最新鋭の超音波装置が入りました。色の違いで腫瘤の硬さを測定出来るようになりました。(エラストグラフィー)。癌はその名のとおり、岩のように硬いものです。(江戸時代は、この字もあてられていたほどです)。診断のための針を刺すにしても、この硬い部分を狙えば、診断の確立が高くなります。

池田市の乳がん検診
乳がん検診 満30歳以上
 40歳未満
の市民
休日急病診療所
午後 1:00~1:15
問診、視診、触診 (料金-500円)
休日急病診療所へ電話予約
満30歳以上
 40歳未満
の市民
市内指定医院・病院
(診療時間内)
問診、視診、触診 (料金-500円)
医療機関へ電話予約
乳がん検診
(乳房X線検診
<マンモグラフィ>)
(集団)
満40歳以上の市民
休日急病診療所
午後 1:00~2:00
問診、視診、触診
乳房X線撮影
(料金-900円)
休日急病診療所へ電話予約
(個別)
満40歳以上の市民
市内指定医院・病院
(診療時間内)
問診、視診、触診
乳房X線撮影
(料金-1,200円)
医療機関へ電話予約

※市立池田病院では2005年よりマンモグラフィ検診も導入されています。

乳がん確定診断までの流れ
乳がん確定診断までの流れ

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治療

あなたには、どの手術が?
はじめに たとえ肺に転移があっても、乳房の手術は行います。
放射線治療、制御癌治療の限界を知っておかなければなりません。
手術をして根治的、可及的に原発巣を取り除いた後、これらの治療を組み合わせて、乳癌の総合治療を行います。
どんな手術を まず乳房を残すことを考えます(乳房温存術、乳房円状部分切除)。乳癌の周りを2cm広めにくりぬきます。
一般的には、乳癌の大きさが3cmまでが望ましいです。乳首がこの切除範囲に入ったときには、乳首の温存が難しくなります。
ほかの手術
乳房温存術・・・乳房扇状部分切除術(乳頭を中心とする乳腺の扇状部分の切除)
乳房切除術
乳房 手術範囲記載用
乳房 手術範囲記載用
腋窩のリンパ節の郭清について 転移リンパ節の数を知るため、また転移している癌病巣をのぞくために行います。 手術した腕が腫れるなどの副作用もときにあります。 センチネルリンパ節(最初に転移するリンパ節)の確認も行います。これは、患者さんによっては、腋窩リンパ節の郭清を省略したいからです。

※[術前化学療法]
局所進行乳癌や、温存手術のための縮小をはかる場合に実施をします。内容は、アンスラサイクリン系レジメンとタキサン系レジメンを組み合わせて実施をします。

乳癌の手術後治療をどのように行ってゆくのか?
手術の結果は I)腋のリンパ節にどれだけ転移していたか
II)腫瘍について
    (1)大きさ
    (2)顕微鏡で見て、癌の組織がどれだけイヤらしい顔をしているか
    (3)女性ホルモンに感受性があるか
    (4)がん細胞がHER2因子を過剰産生しているか
III)遠隔へ転移があるか
治療法は I)放射線治療(乳房の残っている人に照射します)
    1日200cGy(1-2分で終わります)、週5日、5週間続けます。
    ほとんど、副作用は無いと考えています。もちろん脱毛もです。
II)術後治療(化学療法・内分泌療法)
 ◎化学療法◎ 外来科学療法室
   <点滴注射>
    ◆ アンスラサイクリン系レジメン(CMF、CEなど)
     副作用:主に白血球の減少、肝機能障害、脱毛、食欲不振、倦怠感など
    ◆ タキサン系レジメン(weeklyPaclitaxel,Docetaxelなど)
     副作用:主に白血球の減少、脱毛、倦怠感、抹消神経障害、浮腫など
    ◆ ナベルビン
   <経口剤>
    ◆ ゼローダ
    ◆ S-1
       ※これらを併用して行う方法もあります。

 ◎内分泌療法◎
   <経口剤>
    ◆ ホルモン剤 : 毎日1回、2-5年服用
     副作用は少ない

   順番は、点滴注射 → 放射線照射 → 経口剤服用 が基本です

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統計

病期別生存率

年度別手術時年齢

年度別病期

外来化学療法室
外来化学療法室 外来化学療法室

池田病院では、病理医による
術中の迅速な病理診断、放射線技師による放射線の照射、
という一環した流れを施設内で行うことができます。

市立池田病院では、乳腺専門医を含むスタッフ3名、がん看護専門看護師、
専門放射線技師が控えています。困ったときは、1人で悩まず相談をしてください

あなたのこれからの治療計画を 主治医と十分に相談して決定しましょう。